2009/08/19

「My Funny Valentine」 マイルス・デイヴィス (1964)


アート・ペッパー「モダン・アート」に続いて、僕が好きなジャズのアルバムその2。20枚くらい持っているマイルズのCDの中で一番好きなのがこれ。静かな曲ばかりだが、カッコ良くて唸ってしまう。何回聴いても飽きない。

マイルズは音数少なく吹いていて「間」を聴かせようとしているようだ。バックのハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズも静かにシャープなリズムを刻んでいる。ハードボイルドな都会の雰囲気。'60年代のニューヨークが生んだ音楽なのだろう。

このアルバムはライブ録音なので、こういう静かなコンサートだったのだと思い込んでいたのだけど、実はそうじゃなかったんですね。あるコンサートの静かな曲ばかり集めたのがこのアルバムで、ホットな曲は「Four and More」というアルバムになっているというのを最近知りました。

YouTubeにマイルズにインタビューするタモリの映像があった。タモリが昔やっていた「今夜は最高」という番組のビデオだ。見ているうちに放送時に見た記憶がかすかに蘇ってきた。マイルズの存在感はやっぱりすごい。タモリは「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を愛聴していると言い、マイルズは「あれはとても良いアルバムだ」と答えている。

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