「三四郎」の英訳。訳者は村上春樹の英訳をしているジェイ・ルービン。ペーパーバックを開いてみると、最初に村上春樹による解説(Introduction)があった。内容は自分の若い頃の話がほとんどである。貧乏で読む本が無くなったので奥さんの持っていた漱石全集を読んだとか。奥さんは大学の卒論で漱石のことを書いたそうだ。ハルキさんが日本で一番好きな作家は漱石で、漱石の作品の中で一番好きなのはこの「三四郎」だとのこと。文学論的な解説も判りやすく納得のいくものだった。
「三四郎」を英語で読んでみようと思ったのは、村上春樹作品の英訳を読んだら日本語で読むのと違った雰囲気があって面白かったからだ。村上作品は何度も読み返しているから、知らない英単語が出てきても意味がすぐ判るのだが、「三四郎」は日本語で一度読んだだけなので、全然判らない単語がたくさん出てくる。そんなのはどんどん飛ばして読む。それは良いけど、話の筋も全然覚えていない自分に驚く。半年くらい前に読んだような気がしたのだが、過去のブログを調べてみると、2年前に読んでいる。
毎日寝る前に数ページずつ読んでいたら3ヶ月掛かった。最初に読んだ時より、かなり面白かった。細部がよく判らなかったので、日本語でもう一回読みたい。
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