2009/03/26

「坊っちゃん」 夏目漱石 (新潮文庫)


最近のマイブームは漱石。「坊っちゃん」を読むのは中学生の時以来だ。面白くて読み易いが、昔読んだイメージとは大分違う。何かノンビリした話だと思っていたが、かなり酷い人間関係である。坊っちゃんは教師だが生徒とのまともな交流も無い。そんな話やったっけ。

主人公は自分のことを正義のタフガイだと思っていて、トラブルに巻き込まれ、悪者の存在に気付き、最後はやっつける。読んでいるうちに、これはハードボイルド探偵小説だなと思うようになった。一つのクールな視点を想定して面白い小説を書こうとすると、必然的にハードボイルド・ミステリーになるのかも知れない。

0 件のコメント:

コメントを投稿