2009/02/13

「TOUCH」 土岐麻子 (2009)


だいぶ前、毎月タワーレコードに行って試聴機を聴きまくっていた頃に、シンバルズというバンドが気に入ってデビューアルバムを買った。そのシンバルズのボーカルだったのが土岐麻子。お父さんは山下達郎のバックでソプラノサックスを吹いていた土岐英史。

シンバルズは面白いバンドだったがわりとすぐに解散して、土岐麻子はジャズやポップを歌うソロ歌手になった。シンバルズのポップなパンクサウンドに乗っているときの方が彼女の軽い声が活きていたので惜しい。

最近、日産のCMでビル・エバンズのワルツ・フォー・デビーに歌詞をつけて歌っていたのはなかなか良かった。本人出演のユニクロのCMの曲「How Beautiful」もかなり良い。その2曲が入っているので全体的にそういうサウンドになっているかと期待して、この「TOUCH」というアルバムを買ってみたが、他の曲は相変わらずだ。本人のボーカルは良いのに、曲やアレンジに恵まれていない。なんか’80年代みたいなサウンドが多い。電子ドラムの音までする。

それと、この人のアルバムはなぜか曲が少ない。今回は10曲あるが、「smilin'」は去年のアルバム「Summerin'」に入っていたのと全く同じ音源だし、「ブルーバード」は多少アレンジ違いながらソロ1作目「Debut」に入っていた曲だ。もっと濃密なアルバムが聴きたい。

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