2008/07/05

「ゲット・アップ!」 神保彰 (2008)


昔のカシオペアみたいだ。曲の雰囲気が似ていて、なんか懐かしい。違うのはキーボードがシンセじゃなくて生ピアノであるところ。みんな上手いからパッと聴いた感じはなかなか良い。でも、何回も聴いていると段々何かが足りないような気がしてきた。

同じようにギター、ベース、ドラム、ピアノでバカテクのフュージョン・バンドをやっている上原ひろみの曲を聴いているときに判った。神保彰の曲はなんかマジメで物足りないのである。上原ひろみの音楽にあるような毒が無い。どんなジャンルでも作品には毒があってこそ嗜好品にもなり得るのだし、うまく使えば薬にもなったりするわけである。

最近、神保彰のドラム教則DVDを買ってみたのだが、とんでもない超人的なテクニックを追求していて呆れた。神保師匠の超絶テクには毒があるのだ。誰かのバックでドラムを叩くのはイヤなんだろうか。その方がドラムが活きると思うのだけど。

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