これは宇多田ヒカルのアルバムの中で一番良い。今まではいつもポップな曲が何曲かあって、バラードがあって、他は個人的な趣味に走った地味な曲という印象があった。今回はほぼ全編ポップで、しかもオリジナルで創造的でもある。才能全開の傑作だ。
1曲目「Fight The Blues」で「くよくよしてちゃ敵が喜ぶ」というところは奥田民生が「OT9」の「カイモクブギー」で「あたりまえみたいな顔してろ、でないと今をのりきれないぞ」と言っているのに似ている。「期待されてプレッシャーすごい、それでもやるしかないんです」というのはイチローが「プレッシャーに正面から向き合うことにした」と言っているのに通じる。
宇多田ヒカルは何ヶ月か前に
Message from Utada Hikaruで、なんかポップに目覚めたというようなことを書いていた。奥田民生もやっと自分のサウンドを掴んだというし、イチローも正月のインタビュー番組で遂に最終的なバッティングフォームを手に入れたかも知れないと言っていた。
僕が共感して応援している人たちが、去年同時に開眼しちゃったようだ。これは不思議な偶然の一致、シンクロニシティというヤツである。何か時代の流れと関係しているような気がする。
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