2006/09/07

「what's going on」 マーヴィン・ゲイ (1971)


ソウルの歴史的名盤ということで買ってみた。ソウル界初のコンセプトアルバムだそうで、たしかに全体に統一感がある。曲の雰囲気はどこかで聴いたことがある。ちょっと跳ねたミディアム16ビート、メジャーセブンスコードのギターカッティング、ストリングス。昔のタツローだ。タツローさんはこれをやりたかったのか、なるほど。リラックスして聴ける曲ばかりだが、注意して聴いてみると実はいろいろと凝ったアレンジで飽きない。

歌い方は柔らかくて落ち着いているし、美しく完成されたサウンドなので、そういう曲の常としてあまり内容のないラブソングかと思ったら、戦争や環境問題のことを歌っているのだった。恐れ入りました。これはたしかに聴く価値がある名盤だ。

この前「Mercy Mercy Me」が車のコマーシャルに使われていたが、この曲には(Ecology)という副題が付いている。歌詞も環境汚染の話である。車はあまりエコロジカルなものじゃないのだけど、あのコマーシャルを作った人はどういうつもりなんだろうか。

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