2006/01/23

「超バカの壁」 養老孟司 (新潮新書)


なんか養老先生暴走気味なんではなかろうか。こわいもの無しの言いたい放題である。だいたいいつもベランメエ調でスパッと切り捨てるような物言いだが、今回は特に言い過ぎで、しかもそれを自覚していろいろフォローの説明が入るところが面白い。後書きによると「バカの壁」「死の壁」とこの本の3部作はしゃべったことを文章に直したものなのだった。

先生は「自分探し」に対して批判的で、ことあるごとに「ナンバーワンよりオンリーワン」という「世界にひとつだけの花」の歌詞を挙げて批判しているのがちょっと可笑しい。一方で「ひとつのことを真面目にやっていると、いつかは時が来る」みたいなフォローもするのが昔と違うところ。

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