2005/12/11

「意味がなければスイングはない」 村上春樹


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元ジャズ喫茶マスターの著者がジャズ、ロック、クラシックのミュージシャンについてかなり深く語っている本。人選が渋めであまり興味が持てないなと思いつつ読んでみたら、意外に面白かった。

良い音楽とそれを生み出す音楽家の生活や社会状況との関わりについて掘り下げていて、それぞれ短い伝記のような感じになっている。創造性とか表現ということについて色々考えさせられた。何かを生み出すにはすごいエネルギーが必要だが、その源には自分の中の欠落を埋めたいという切実な動機があるのだろうか、とか。

日本からはナゼかスガシカオが選ばれている。歌詞を結構気に入っているようだ。村上春樹が前からいいと言っていたので、僕もアルバム1枚買って聴いてみた。ファンクっぽい打ち込みポップ。まあ緻密だし面白い音楽ではある。歌詞は全然聞いていなかったので、今度よく聴いてみよう。

この本を読んで、ビーチボーイズ「サンフラワー」、ウィントン・マルサリス「シック イン ザ サウス」、ブルース・スプリングスティーン「ザ ライジング」、ウディ・ガスリー「ダスト ボウル バラーズ」(今は「リジェンダリー パフォーマー」というタイトルになっている)を買ってみたが、気に入るものは無かった。

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