シングルモルト・ウイスキー

大雑把なシングルモルト入門情報。

まずはジャパニーズから。

山崎


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モルトの甘みがしっかり感じられて、華やかな香りが少しある。あまりスモーキーではない、クセの無い味。

ボトルのデザインはマッカランを意識していると思われますが、マッカランほど華やかな味ではない。

白州


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山崎よりすっきりした味のような気がしたが、目隠しテストをしてみたら、全然区別が付かなかった。僕の味覚がいい加減なのか。

緑のボトルに白のラベルはラフロイグに似ているけど、味は似てません。

余市


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スモーキーです。結構スモーキーだけどクリアな味でなかなか良い。でも、スコッチ・シングルモルトのような「何これ？」的な個性は無い。

タリスカーに似ている。白いラベルで紺色がアクセントになったボトルのデザインもタリスカーを意識したのだろうと思わせる。

宮城峡


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日本のシングルモルトの中ではかなり個性的な方がと思う。フローラルな香りがします。いい香りで、うちの奥さんは気に入ってましたが、僕の好みではない。

竹鶴


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これは余市と宮城峡のブレンドなので、シングルモルトじゃなくてピュアモルトという分類になるのですね。

味は、なるほど余市のスモーキーと宮城峡のフローラルのバランスが取れていて旨いです。サントリーの山崎・白州と似ているなあと思って、３つを目隠しテストしてみたところ、何と僕も奥さんも全く区別できませんでした。我が家では「山崎・白州より竹鶴飲んだ方が安くてお得」という結論になりました。

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次は本家、スコッチですが、その前にこの本をお薦めします。

「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」　村上春樹


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ボウモア


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燻製の煙を凝縮してアルコールに溶かしたかのような味にモルトの甘みも加わってとてもおいしい。スモーキーさが絶妙。

グレンリヴェット


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これはスモーキーなボウモアとは全く違って非常にスッキリとフルーティ。吟醸酒みたいに甘い香りがする。麦焼酎にもこういうのがあったような気がする。シングルモルトの甘みだけを味わいたければ、これが良いね。

ラフロイグ


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ボウモアよりもっとスモーキーで薬くさい。でも飲んでみるとこれが旨い。たしかに消毒薬のような匂いは強いが、麦芽の味が他のウィスキーよりもはるかに濃くて甘いです。

アイラモルトのヨード香というのはクセになる人はなるらしいが、ダメな人はダメでしょうね。僕は別に気にならないが、特に好きなわけでもない。煙くさい感じは好きだ。それより、とにかくモルトの味が濃いところが気に入りました。

マッカラン


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「シングルモルトのロールスロイス」といわれているらしい。華やかな香りがするが、全くクセがなく、口当たりがヒジョーに滑らか。なるほど。でも飲んでて全然おもしろくない。

山崎はマッカランを目指していると思うので飲み比べてみた。山崎も頑張っているのはわかるが、マッカランの方が香りが柔かく洗練されている気がします。

タリスカー


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とにかく味が濃い。麦芽の甘みと香ばしさに加えて、吟醸酒のようないい香り、そのうえかなりスモーキーで、ちょっとだけ苦味もある。煙っぽさはアイラ産に近い感じだが、アイラ産と違って薬臭さは無い。シングルモルトの中で一番判りやすい旨さ。

ブナハーブン


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アイラ産シングルモルトの中で一番煙くさくないらしいので、どんなもんか飲んでみた。たしかに煙っぽさがとても薄い。これは面白くない。そのかわりにフルーティな香りがするというわけでもなく、モルトのコクがあるわけでもない。

全体に素朴な地酒という印象がある。地元の人は気に入って飲んでいそうな気がする。僕は酒が弱くてちょっとしか飲めないので、味も香りももっと濃いのがいい。

ロングモーン



味が濃いというシングルモルト。専門店をあちこち探してやっと見つけた。

味は確かに濃い。甘くて香ばしい麦の味。香りも豊かだが、鼻に付くような香りではなくナッツやスパイスのような落ち着いた香り。アイラ産のようなピートの煙い味はほとんどなくて飲みやすい。ウィスキーって本来こういう味のものだったのだろう。うーん、旨いなあ。でも手頃な値段のものはなかなか手に入らないのが残念。


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おまけで、アイリッシュ。

ブッシュミルズモルト


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アイリッシュのモルトウィスキーは例外的な存在。しかもブッシュミルズモルトのモルトは燻していないので、スモーキーさはゼロ。ハチミツのような甘さと乾いたハーブのような香りがして、とてもおいしいです。スコッチやジャパニーズとは全く別のカテゴリーとして、気に入りました。

正月にお屠蘇代わりに飲んだらお節料理にぴったりでした。でも、味の濃い食べ物には合わないと思う。味の濃い料理の場合は、食後に肴無しで口直しとして飲みたい。口の中に長いこと木の香りが残るのが良いです。

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以上でシングルモルト・ウイスキー入門編はおしまいです。僕は酒が弱いせいもあって、このあたりまでの探求で満足してしまいました。