2015/11/01

「猫と庄造と二人のおんな」 谷崎潤一郎 (新潮文庫)


1936年発表。猫好きのダメ男と、元の妻と、新しく妻の座に収まろうとする女のごたごた話。そんな話が面白いのかと疑いつつ読んでみると、テンポの良い文体につられて飽きずに読めた。さすが文豪。心理描写が細かいので、それだけだと陰鬱になるところだが、ストーリーは喜劇なのでうまくバランスが取れている。

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