大学生時代の愛聴盤。タワレコで何度か探したが在庫が無かったので、アマゾンで購入。久しぶりに聴いてみると音がイマイチだ。シンセの音色が古臭いし、他の楽器もイコライザーやエコーなどエフェクトかけ過ぎじゃないだろうか。そう考えると、40年も50年も前のジャズを聴いても古臭く感じないのは楽器の音がナマだからなのだとわかる。
フュージョンの定番である16ビートではなく8ビートとかレゲエとかシャッフルとかいろんなリズムの曲があり、スキャットも入れてロック・ポップ風になっているところが面白い。「ジャズとロックの融合=フュージョン」から、よりロック・ポップ寄りに移行しようとしていたわけだが、今思えばフュージョンが行き詰った結果そうなったのだろう。
カシオペアはこのアルバムあたりでピークを迎え、同時に行き詰っていたのだなあ。その後のアルバムは何をやりたいのかだんだんよくわからなくなってきて、神保も桜井も抜けてしまう。フュージョンがロック・ポップに近づいたら「妙に上手いカラオケ」みたいになって、どうしようもなくなったのだった。
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