ブルースに人文科学系の学者さんたちが様々な角度から論じている本。最近ブルースに興味があるので、読んでみた。絶版なので古本を買った。
本も薄いし、内容も物足りないけど、黒人英語の話は興味深かった。黒人英語にはアフリカの言語由来の特徴が残っているそうで、なるほどそういうことかと思うことがいろいろあった。
黒人英語の特徴は、例えばこんなものがある。
・単音の単純化 (th音をtやdで置き換え)
・子音連続の単純化 (westをwes'と発音)
・Be動詞の省略 (She sick)
・Be動詞の原型用法 (She be tired)
それから、リズムについて、
白人英語でWhat is she going to do?という文のリズムは
強・弱・弱・強・弱・強
これを黒人英語で What she gon do?と表現する場合のリズムは
強・強・強・強
になる。
カバーの写真がミシシッピ州クラークスデイルのクロスロードなのが良かった。
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