2015/01/19

「Jarrod Lawson」 ジャロッド・ローソン (2014)


久しぶりにカッコイイ音楽を聴いた。白人だけどソウルっぽいヴォーカルで、裏声を多用した一人多重コーラスも凝っている。バックは打込みじゃなくて生楽器を演奏していて、これがジャズ・フュージョン系で巧いしノリも良い。

スティービー・ワンダーに憧れていたらしいのだけど、たしかにちょっと歌い方が似ているところはある。

歌も巧いしサウンドもよくできていて才能を感じさせるのだけど、何かが足りない。メロディーが弱いんじゃないかと思う。アルバム12曲70分も入っているが、残念ながら、どの曲もメイン・ヴォーカルより伴奏が印象に残り、メロディーが心に残る曲がひとつも無い。

この人はアレンジャー気質というか、まず完成されたサウンドのイメージありきで曲を作っているんじゃないだろうか。メロディーに肉付けしてできた曲だとは思えない。

サウンドは本当にカッコイイので、BGMとして聴くにはサイコー。メロディーが訴えてこない分、邪魔にならない。

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