久しぶりにカッコイイ音楽を聴いた。白人だけどソウルっぽいヴォーカルで、裏声を多用した一人多重コーラスも凝っている。バックは打込みじゃなくて生楽器を演奏していて、これがジャズ・フュージョン系で巧いしノリも良い。
スティービー・ワンダーに憧れていたらしいのだけど、たしかにちょっと歌い方が似ているところはある。
歌も巧いしサウンドもよくできていて才能を感じさせるのだけど、何かが足りない。メロディーが弱いんじゃないかと思う。アルバム12曲70分も入っているが、残念ながら、どの曲もメイン・ヴォーカルより伴奏が印象に残り、メロディーが心に残る曲がひとつも無い。
この人はアレンジャー気質というか、まず完成されたサウンドのイメージありきで曲を作っているんじゃないだろうか。メロディーに肉付けしてできた曲だとは思えない。
サウンドは本当にカッコイイので、BGMとして聴くにはサイコー。メロディーが訴えてこない分、邪魔にならない。
0 件のコメント:
コメントを投稿