現役官僚が日本中枢の改革を訴える本。安倍政権以降の公務員制度改革を官僚がどうやって潰してきたかの暴露から、民主党の政治主導がうまくいかない理由の話が続く。だいたい報道されてきた話のとおりだが、官僚側からの視点で詳しく解説されていて興味深い。それから改革派経産官僚としての筆者の仕事の振り返りになると「官僚たちの夏」そのもので面白い。
最後に今後の日本の「起死回生の策」というのがあって、なるほどと思うようなことも書いてあるのだが、TPPに参加せよと言っていてガックリ。まあよく考えたら、みんなの党に代表されるように行政改革に熱心なのはほぼ新自由主義的な人だから別に驚くことではなかった。
著者略歴に「参議院予算委員会で仙谷由人官房長官から恫喝を受ける」と書いてあるのがおかしい。
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