漱石を大分読んだところで、孫の房之介氏の意見も聞いてみる。この人は昔週刊朝日に漫画エッセイみたいなのを書いていて、面白かった。漱石の孫といっても、祖父は著者の父親が子どものうちに亡くなっているから直に接していないし、著者が生まれたときには著作権も切れている。
漱石の色々な作品についての著者の評は僕の感想と似ていて共感するところが多かった。やはり身内としての話がとても興味深い。漱石の奥さんは悪妻という風評があったが、実は漱石の方が困った人で家族に暴力を振るったりしていた。そういう話もどこかで読んだことはあるが、身内の証言はリアルだ。著者自身の人生と漱石という存在との関わりも含めて話が立体的で面白かった。
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