2009/05/31

「Jazz In The Garden」 The Stanley Clarke Trio (2009)


アマゾンのUS盤の説明によると、スタンリー・クラークさんは「今までいろんな人のレコードでアコースティック・ベースは弾いたけど、考えてみるとアコースティックのトリオで自分のレコードを作ったことが無かったので、ペースが良く聴こえるピアノ・トリオがやりたくなった」ということのようである。そういうのは僕も聴いてみたいと思ったので買うことにして、ピアノは誰かいなと見てみれば上原ひろみなのだった。

ところが、アマゾンの日本盤の説明にはそういう話は全く書かれておらず、「上原ひろみのストレート・ジャズ作品」みたいな扱いになっている。なるほど、そう書いた方が日本では売れるのだろうけど、ちょっと強引ではなかろうか。ベースを聴かせるというコンセプトなんだから、上原ひろみはかなり控えめに弾いている。そこが普段と違って面白いとはいえる。

曲は色々で、スタンリー・クラークの曲と上原ひろみの曲があり、スタンダードもあり、「さくら さくら」とかレッチリのカバーとか多様。最初は何がやりたいのか判り難い感じがしたのだが、何回か聴いているうちにわりと良いのではないかと思うようになり、聴けば聴くほど気に入ってきた。スタンリークラークの様々なテクニックもじっくり聴けるし、バンドの息もあっているし、曲も良い。ただ、アコースティックのストレートなジャズにしてはリズムがかっちりしていて、ノリがフュージョンっぽいような気がする。

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