お金というものがナニで、お金はこれからどうなるのかという問題は非常に重要だ。近いうちにお金システムは激変せざるをえないような気がする。というか、既に激変進行中ではないのか。原油暴騰なんかはその一段階としか思えない。
この本は日本と世界のお金の歴史と現状について、問題点を鋭く指摘していて勉強になった。例えば、財政投融資の財源である郵貯・簡保・年金はそれぞれ明治維新、第一次大戦、太平洋戦争という戦乱の時期に費用調達のために創設されたものだったのだ。どれも「将来への備え」という体裁を取りながら、実態はそういうものではなかったわけだ。現在、国の借金が何百兆円もあって大変なことになっているが、それは明治政府が江戸幕府から債務を引き継いだところからずーっと続いている問題であるらしい。
結局このままでは日本も世界経済もどうにもならないという話になり、エネルギーや環境問題も把握した経済システムにしないとけないという。それには賛成だが、具体的な話が全く無かったのは残念。
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