2007/02/13

「ベートーヴェン 悲愴・月光・熱情・告別」 アルトゥール・ルービンシュタイン


昔、ビリー・ジョエルが「This Night」という曲(アルバム「An Innocent Man」)で「悲愴」の第2楽章のメロディーを使っていた。なかなかいいメロディーなので「悲愴」を弾いてみようと思って楽譜を見たら、C#mという黒鍵の多い調で、バイエル修了の腕では簡単ではなく挫折した思い出がある。

その程度の人間がいうのもナンですが、ルービンシュタインさんの演奏はちょっと気に入らない。そりゃまあ華麗なテクニックと柔らかいタッチで自由自在に弾いているのはわかるのだが、どうもリズムが不安定だし細部がいい加減なように聞える。ベートーヴェンの曲が最初から最後まで生真面目なのに対して、演奏はちょっと違う性格である。ある意味、人間味があるという見方もできるとは思いますが。

ところで、「悲愴」第3楽章のメロディーも何だか聞き覚えがある。よく考えたら阪神の浜中の応援歌だ。さすが、ベートーヴェンはいろんなところに影響を与えているようだ。

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