曲目を見ると、なんか文学的な題名が並んでいる。大昔に高橋源一郎の「優雅で感傷的な日本野球」という小説を読んで全く面白くなかった記憶があるが、あの書名はラヴェルの「優雅にして感傷的なワルツ」から来ていたのか。知らなかった。
それから、筒井康隆が「朝のガスパール」なる小説を新聞に連載していたことがあるが、これもラヴェルの「夜のガスパール」のパロディ? どうやらラヴェルというのは文学に引用されがちな素材であるようだ。
というわけで聴いてみると、曲はどれもなかなか良い。分かりやすくてポピュラー音楽に近い。スティングとか坂本龍一の静かな曲はこのあたりの流れなわけですね。それにしても、聞き覚えのある曲がいろいろある。メロディーラインが良いのできっとCMなんかでしょっちゅう使われているのだろう。「亡き王女のためのパヴァーヌ」はカシオペアがやっていた。
ロジェさんの演奏はなかなか良い。クラシックにしてはリズムにグルーブが感じられるような気がする。でも録音がイマイチなのが残念だ。
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