いいなあ、レッチリ。元気があって、かつ哀愁も感じさせるという不思議な雰囲気を持っている。音が良い。ヴォーカルも楽器もクリアで、聴いていて気持ちいい。演奏もうまい。リズムがびしっとタイトである。
曲もおもしろくて飽きない。ストレートなロックの曲もあれば、跳ねた感じのファンクもあれば、歌がラップ調になることもある。iTunesのジャンル分けだと「Alternative & Punk」だが、ポピュラー音楽のいろんなジャンルを全部混ぜたような感じだ。様式に囚われず自由にやっているわけである。
そう考えるとレッチリはバンド形式のポピュラー音楽が行き着いた最終進化形態のような気がする。そこに自由で広々とした世界が広がっているのか、進化の袋小路みたいなところなのかはまだ分からないが。僕は「打ち込みシコシコ系」なんかよりレッチリみたいに身体全体を使った音楽の方がずっと好きなので、今後もがんばってもらいたい。
このアルバムは「Jupitar」と「Mars」という2枚組。どっちも14曲入っていてすごいボリュームだ。Jupitarの方がシンプルなアレンジの曲が多くて、Marsの方がちょっと凝った曲が多いような気がするが、どういう分け方なんだろう?
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