2021/08/26

老犬の夜鳴き対処

15歳オスの柴犬が夜中に吠えるようになった。夜中だけでなく昼間でも、お腹が空いたり眠くなったり散歩に行きたかったり、ただ不安だったりというのもあるかもしれないが、とにかくすぐ吠えて困る。暑いからクーラーつけてと言っている場合もある。

要求が満たされるとだいたい収まるのだけど、何をやってもだめな場合は歩くしかない。家でどんなに機嫌が悪くても、外に出て散歩しているときに吠えることは全くない。だから、以前は朝夕だけだった散歩に、昼や深夜早朝にも出かける。

家の中で歩いてみると、それでもいいようだ。人間が居間の座卓の周りをゆっくり回ると、犬も付いて歩く。調子がいいと、人間が椅子に座ってからもしばらく犬が独りでぐるぐる歩いていることもある。

そうやって家族3人の当番制で夜間お世話係をしていたが、全員が睡眠不足になって体調を崩してしまった。犬は元気だが人間の生活が崩壊してきたので、獣医に相談に行った。

脳機能を活性化させるというサプリと、無理やり眠らせてしまう鎮静剤を提案され、両方試すことにした。サプリは長期的に脳の機能低下を遅らせるか現状維持するものらしく、1週間飲ませても特に変化は感じられない。それどころか、ある夜とうとう寝られず徹夜になってしまった。

翌日の夜も全然寝付けないので、鎮静剤を飲ませてみる。1錠で効かなかったら1.5錠にして下さいと言われていたので、1錠飲ませた。30分ほどで寝入り、朝まで眠ったのは良いのだが、起きても目がショボショボで足腰もフラフラだ。近所の公園まで抱っこして連れて行き、排水溝にオシッコをさせた後、家まで歩かそうとすると足がもつれてコケた。

その後も目がショボショボ足フラフラの状態で寝たり起きたりが続き、もう元に戻らないんじゃないかと心配していたが、薬を飲んで24時間経った頃、シャキッとした顔になり足腰もシャンとした。1錠は効き過ぎだ。

数日後、1/4錠飲ませたらほとんど効かず、さらに数日後、半錠だと少し眠れたが起きてしばらく足腰フラフラが続いた。この薬は良い具合に効く用量が無いのではないかと思い、使用を諦める。

じゃあどうしようかと家族で考え、奥さんがググって調べた情報で、赤ちゃんの夜泣き薬「樋屋奇応丸」が犬に効くこともあるらしいというのと、僕が考えた「夜寝かす時間を遅くする」というのを試してみることになった。

樋屋奇応丸はうちの子らが赤ん坊の頃に夜泣きしたとき使った覚えがあるけど、効いたかどうかは思い出せない。犬の体重は11.5キロで、人間の子どもでいうと2歳くらいだ。1~3歳は2~5粒と書いてあるので、4粒飲ませることにする。1日3回。

与え方は、犬が寝転がっているときに上唇を二ーッと持ち上げて歯の隙間か歯茎のあたりに奇応丸の粒を落として、ペット用デンタルスプレーをピュッと吹き付けるとペロペロ舐める、という感じ。

もうひとつの対策案は、犬の夕食後すぐ(7時頃)寝かせていたのをやめて、11時か12時ぐらいまで起こしておくこと。そのためには、家の中を歩いたり、夜の散歩に出掛けたりする必要はあるけど、何とか頑張って眠らせないように相手をする。

すると、なんとその夜から、夜中に起きて騒がず、犬も人間も朝までグッスリ眠ることができた。

その後2週間、就寝時刻を夜10時まで早めてみても大丈夫なこともあるし、10時頃に寝かそうとしても12時くらいまで落ち着かない日もあるけど、夜中に吠えまくることは無くなった。夜中に目覚めてもクーンと小さい声で鳴くくらいで、少し相手をすればすぐまた寝るようになり、昼間も大声で吠えることは随分減った。

この調子が続いてくれれば、何とか耐えられる範囲で生活できそうです。


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