2009/09/17
HP35s 関数電卓
長年使っていた電卓のLCD表示が欠けるようになってしまった。僕は技術屋なので電卓は商売道具である。パソコン画面上の電卓を使ってしのいでいたのだが、マウスで画面上のキーをクリック・クリックするのはリズムが悪い。安物の関数電卓を探していたのだが、気に入るのが無いなあと思っていたところ、某所で「逆ポーランド方式が便利なので昔のHPの電卓を使っている」という話を聞いた。
調べてみると、HPの電卓は一部で人気があるようだ。逆ポーランド方式とキーの感触とデザインがポイントらしい。なんか僕も欲しくなってきたので逆ポーランド方式の使えるHP-35sというのを買った。通販で9000円くらいだった。2ギガのSDカードが付いていたので、電卓にSDスロットがあるのかと思ったら、そうじゃなくて純粋なオマケなのだった。
逆ポーランド記法(RPN:Reverse Polish Notation)というのは数値の後に演算子を配置する方法。普通は1+2=のように演算子「+」を数値の間に置くが、この電卓では 1 enter 2 + と演算子を後で入力する。さらに例えば、(1+2)×3=を計算する場合、1 enter 2 + 3 × と入力する。括弧を入力する必要が無い。これは頭の中で「1に2を足して3を掛ける」と考える順番通りなのである。
最初はなんのこっちゃと思ったが、説明書を読んで練習問題をやっているうちにだんだん具合が判って面白くなってきた。たしかに慣れると便利かもしれない。キーを押す感触もコリコリしていて良い。
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