中央公論連載の時評の完結篇。ホリエモンにエールを送り、中国・韓国・北朝鮮には(虫取りに)行きたくないと言い、「不都合な真実」でゴアが言っていないことについて指摘する。
最近の養老先生はだいたいいつもそうだが、この本は特に議論が暴走しがちというかほとんど自爆気味で、そこがめちゃくちゃ面白い。完全に言いたい放題で痛快だが、読んでいて大丈夫かいなと思うくらいである。しかし言っていることは本当に鋭い。
最後に書き下ろしの結論の章がある。養老先生の結論は「現代文明=アメリカ文明は石油文明で、石油が無くなったら終わる、そうなったら自分の感覚と手足に頼るしかないから、それに備えよ」ということのようだ。僕もそう考えているので、なるべく自分の感覚と手足を使うようにしたい。エネルギー消費の少ない生活でも楽しく暮らせるように意識をシフトするのが大事なのだと思う。
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